歩き始めたお子さん
言葉を十分に話せない1歳児は
感情(泣く、笑う、怒る)で親に自分の思いを伝えます。
「その感情をどう受け止めて対処していいかわからない」
どう向き合い どう遊んで良いのかわからなくて
相談に来られるママは多いです。
相談に来られた お子さんの
1歳児の身長、体重測定を行い
お子さんの発達状態や栄養状態を
診つつ、ママの悩みに
① 食事内容
② おやつの与え方について
具体的に答えている間にも
お子さんの動きを観察していると、
10分足らずだが、お子さんの気質が見えてくる。
ママのメインの質問は
「この子と、どう向き合い どう遊んで良いのかわからない」
という事だった。
私は ママに 「この子は
慎重派で 利発なお子さん
負けず嫌いというか
自分の考えをしっかり持っているお子さんですよ
学習能力も早いので 園庭開放している
保育園で積極的に遊ばせるようにお話した。
年上の子供がいるところで遊ばせると
脳が活性化するから・・」と伝えた。
ママ 驚いたように私の顔をみていた。
お子さんを遊ばせるテクニックを感じてもらいたくて
ママとお子さん(1歳児)と私と 3人で
一緒に子供広場に行った。
広場につくと 幼児がたくさん元気よく遊んでいる光景に
1歳児の彼女の目が キラキラ好奇心で
輝いたのがわかった。
1歳児を抱っこしたママと広場に壁に座り
「まだ、彼女の手を放さないで、
彼女が自然とママの手を放れ広場の中へ
行こうとするまで待ってね・・
動物を檻に放つように、即 広場の中に置かないでね、
無言で 急に 解き放したら 彼女は緊張と不安のあまり
泣きだすから」と伝えた。
ママの腕の中で 広場の雰囲気というか
状況判断できた彼女は、
ママの手をすり抜けて 自分の意志で
はいはいして広場の中心へ向かった。
ママが彼女(1歳児)を心配して
彼女(1歳児)の動きを
引き戻すように
静止しようとした瞬間
ママの手と動きを止めた。
「ちょっと待ってて、彼女を見守っていて」と伝えた。
そして、
「1歳児は 必ず不安になると
振り返り親の姿や表情を確認するから、
その時笑顔でママはここにいるわよ!貴方を見守っているから
安心して遊んでいいよ!笑顔で頷いてください」と話した。
彼女(1歳児)は その言葉通り
不安になると 振り返り ママの存在と笑顔を確認した。
ママが
「本当だ、私を確認している」とママの顔からも
笑顔がこぼれた・・
1歳児は 少し進んでは
何かがあるたびに、振り返り母の存在を確認し
笑顔で見守ってくれている母の姿に安心して
また 行動範囲を広げ
いろんな遊具に手を伸ばしてゆく
『もう大丈夫だな・・
楽しく親子で時間を過ごせている』と感じて
母子を残し その広場を離れた。
「私 行きますね」という言葉に
ママが「相談に来て良かったです。
とても楽しい時間でした」と言われた。
24年間 育児相談を続けてこられたのは
今日のように お子さんとママの笑顔から
生きる喜び エネルギーを貰ってきたから・・。
神様から与えていただいた 子育て支援という仕事を
精一杯つとめたい。
ついつい、手を出したくなる 子育て
手を出さなくても
お子さんは 自分で遊びの世界を広げてゆきます。
親は 笑顔で 事故をしないように
優しく見守ってあげるだけで 十分なのです。